会話

~艦長室にて。~

「私の姫はどうやら不機嫌なようだね」

「確かに、アスハ代表は機嫌がよろしいとは言えませんでしたわね」

「タリア、彼女の事を言っているのなら『私の』がつかないぞ」

「…もしかして私の事を言っているのでしょうか?」

「他に誰がいると思っているのだ?」

「さぁ。でも私は『姫』と呼ばれるような人ではなくてよ。私はもう…」

「私から見れば君は『姫』だよ。いや、むしろ女王…?(ちらり)」

「(ぎろり)私に変な趣味は無くてよ」

「(苦笑)解っているさ。君とどれくらいの付き合いだと思っているのだ?…タリアはいつ見ても綺麗だな」

「そんな事言ってもお茶のお代わりは出ませんわよ。では私はもう行きますから」

「何処へ行くんだ?ここは君の部屋だろう?」

「議長がお使い下さい。私はどこかの士官室へ行きますわ」

「確か君は『士官室はもう一杯だ』と言っていただろう?アスハ代表とアスラン・ザラも同じ部屋なのだから私が君と同室でも構わないだろう。私は偶然来てしまった人なのだから部屋が無くて当然だ」

「ただ単に寝る時にそばにいる人がいて欲しいだけじゃなくて?相変わらずですよね」

「それも一理ある。今のはこの部屋にいる事を承諾したと見ていいのかな?」

「…いいでしょう」


~その後のブリッジ~

「最近艦長が綺麗になったと思わない?何と言うか…そう、いつもに増して色っぽいというか。いや、今までも綺麗な方でしたが特に」

「議長も顔色が良いよな」

「あら、何しているの?」

「うわぁ、艦長!」

「…驚いたという事は私に関連した話ね。そんな無駄話していないでちゃんとモニター見てなさい」

「…艦長は怖いけれど、やっぱり綺麗になった…」



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